ある吟遊詩人の依頼・・
「僕が長年に渡り探し続けてきた幻の竜。極寒の山を我が物のように飛び回るその姿を見て生きて帰ってきたものは極わずか。そんな生き残りが一様に声を揃えて言う台詞が、目の前から消えた、という一言。まさに幻を体現したかの如し所業に心躍るハンターはいないかい?報酬は十分に用意した。僕に幻を見せてくれ。」
ハンターに依頼をする人種というのはのんきなものだ。自分の欲望を実に素直に吐露する。ある姫君は人間の10数倍もの体躯を持つ空の王者をペットにしたいと恥ずかしげなく言い切った。命を賭して人の営みを守るためにハンターになった志を時々見失いそうになるが、こういう太客の潤沢な資金がハンターズギルドを支えているらしい。今回もこの夢追人の夢を叶えようじゃないか。それがこの村を守る糧になるのであれば。
何となく小説風に書き出してみましたが、MH界の依頼主は本当に助けてあげたくなるような動機の方々ばかりではありません。明らかに自身の欲望や金持ちの道楽的な依頼も少なくないのです。そんな憂いを想い、今日も我が分身はモガの村の発展のために身を粉にして働くのです。
人からは幻と呼ばれようと、力の強いモンスターを探すのは難くない。他者から隠れる必要がないからだ。今回も探索に時間は然して掛からなかった。私の前で悠然に狩りを行なう幻は凛然と雪山にそびえ立っていた。
発売前MOVIEからティガやナルガを想像していましたが、予想通りナルガをベースにしたモンスターでした。一瞬で視界外に移動し攻撃を繰り出すベリオロスは、今までのモンスターとは勝手がまったく異なります。ただP2Gで経験していた分、今回は首の皮1枚繋がりました。
勿論ただの焼き増しではなく、かなり広い着弾点を持つブレスは攻撃力、事後効果(雪だるま)共に脅威の追加攻撃手段であり、若干ナルガとは異なる呼吸が却ってプレイミスを誘い討伐は困難を極めました。
なんという早さだ。捉えたと思うと直ぐに視界から消え去り死角から強烈な1撃を放ってくる。この白毛竜は私の過去の記憶と照らし合わせると、遠い異国の地で合間見えたナルガクルガというモンスターと酷似している。ん、ナガルクガルだったかな・・そんな思考を吹き飛ばすベリオロスのブレードがハンターの後頭部を直撃した。
ナルガはガンランスでガチガチ防御プレイで討伐していたので、大剣の避けプレイは不慣れというか避けきれませんでした。しかしこのベリオロスはスタミナが減ると動きが一気に鈍ります。被弾しながらも最近気に入っている抜刀から打撃突きコンボを繰り出しスタミナを削っていきました。持って行った回復薬は底をつき、討伐を諦めかけたその瞬間、ようやく足を引きずる仕草を確認。最後の攻勢を仕掛けなんとか仕留めることが出来ました。
慣れていないこともありましたが、今までのモンスターの中でダントツに攻撃を避けづらかったです。装備や経験にかまけず、もっと狩りの腕を上げないといけないと反省させられたベリオロス戦でした。
【批評】
○避けづらさ・・★★★★★
○当てづらさ・・★★★☆☆
○部位破壊・・・★★★☆☆
○総合難易度・・★★★★☆